セレクタブルとは「選べる」という意味ですよね。MERAYには４種類のクレンジングがあるんだけど、そのサンプルをお送りして、自分の肌に一番合う物を選んでもらうんです。

今は、ITやテクノロジーの進歩により、自分が選ばなくてもレコメンドしてくれる時代になっています。

確かに、便利ではあるんだけど、ビューティーという面では見た目だけじゃなくて、「心の美しさ」が大切なんだよね。そうなると、レコメンドという利便性だけでは叶わないものがあるというのを、お客様と話していて感じたんだよね。

今の女性って色々な考え方を持っていて、ひとりひとり精神的に自立・独立しているじゃないですか。自分の考え方があるということは、それに基づいて選べるというのがすごく大事なんじゃないかなと。自分で選ばなくてもレコメンドしてくれる時代に、あえて自分で選んでもらうというのは、「精神的な美しさ」という意味でも面白いな〜と思って。

セレクタブルにしている理由は他にもあって、お客様の不満のひとつである「購入体験」を変えたいと思ったんだよね。今までの商品というのは、基本的には買って使ってみないとわからないというとてもリスクのある買い方だったんだよね。自分に合っているかわからない商品を１本まるまる買ってみるまでわからない。これで多くの人が失敗していると思う。

買う前に商品を体験できたら、その失敗ってなくなると思んですよ。時間も短縮できるし、お金も無駄にならない。

大体サンプルも使い切りだしね〜。あとクレンジングって、ひとつのブランドから出てるのって、１本だけってことが多いんだよね。そのブランドの中でどれが合うのかっていうのをそもそも試すことができない。

でも人によって、ミルクタイプが合う人もいれば、オイルが合う人もいる。お客様にどれだけ寄り添えるか考えたときに、複数タイプをブランド側で用意しておくのが重要だと感じたんです。
誰一人同じ肌の人はいないので、「これ１本で」って言うのは基本的に不可能なんですよ。

僕も最初は沢山のバリエーションを作ってパーソナライズしようと思ったんだけど、数を作ると１個１個のプロダクトの質がめっちゃ下がっちゃうんですよ。本気で１つ１つ作ってたら、クレンジング１つで何万、何十万ってしちゃうんです。

ビューティーって継続が大事なんだよ。経済的にも精神的にも負担にならずに続けていくことができるってことが大切。バリエーションがあればあるほど、商品の値段が高くなって、一定の人しか購入できなくなっちゃう。だから数を厳選したクオリティの高い商品で、できるだけ多くの人に満足してもらえる「セレクタブル」がベストだと思ったんだよね。

現時点ではパーソナライズじゃないけど、今後はパーソナライズされていくと思ってます。化粧水とか別のアイテムでも数種類商品が出てきたら、その人にマッチした独自の組み合わせができるという仕組みだね。クレンジングだけでパーソナライズしてしまうと、コストとクオリティのバランスが取れないってことですね。

MERAYは「ME」と「RAY」を組み合わせた造語なんだけど、MEは「わたし」で、RAYは「光」だよね。なので「MERAY」には「わたしがワタシを輝かせる」という意味を込めています。
外見も内面ももっと自信を持って、より豊かに華やかに過ごせる女性になってもらいたい、というのが僕らのミッションなんだけど、そういう女性って「わたしはこれがいい」「わたしはこれを選ぶ」という意見をはっきり言える自立した人だと思うんだよね。そういう女性を応援していきたいという思いが、MERAYの「わたしがワタシを輝かせる」に繋がってる。

話そうと思えば何時間でも話せますよ（笑）