Meray Beauty Channel #19モコモコの泡で
洗顔した方がいい?
October 27, 2021
2021–22年の冬にローンチ予定のセレクタブルビューティーブランド・MERAY(ミレイ)。4種類のクレンジングから、わたしにぴったりなものを選ぶことができる「セレクタブルクレンジング」を販売予定です。
「MERAY Beauty Channel(ミレイ ビューティー チャンネル)」では、MERAY代表の柳本と、プランナーの山本が、MERAYの開発の裏側や、スキンケアや美容のさまざまな疑問について対談でお届けします。
今回のテーマは「モコモコの泡で洗顔した方がいい?」。世間ではモコモコの泡で洗顔をする方が、肌を傷つけず良いとされていますが、それは本当なのか聞いていきたいと思います。
やなさん = MERAY代表、柳本剛
あづ = MERAYプランナー、山本あづさ
Meray Beauty Channel #19モコモコ泡は、
摩擦軽減のためじゃない
やなさん
ケースバイケースです。
あづ
その答えがくるかなとは思ったんです。今まで「クレンジング洗顔がいいですよ」というお話をしてきましたが、クレンジングって泡立たないじゃないですか。ということは泡立たないものでもいい場合があるのかな、というのはなんとなく感じていました。
やなさん
モコモコ泡に関しては大きく2つ誤解があって、1つはモコモコ泡をつくる主な目的が「摩擦軽減」ではないということ。もう1つはあえてモコモコの泡にしないほうがいいケースもあるってことなんです。
あづ
こちらが想定していた回答と全然違うんですけど...(笑)。モコモコ泡のほうがいい洗顔シーンもあるんでしょうか?
やなさん
あります。モコモコ泡がいいシチュエーションは「肌に残っているクレンジングや油分を調整する役割として洗顔料を使う」場合。
あづ
なるほど。物理的な負荷をかけなくても乗せるだけで落ちるからってことですか?
やなさん
物理的な負担をかけないために泡を使うというより、モコモコ泡の方が、残った油分の調整に適したクレンジング力にできるというほうが大きいかな。
あづ
泡って摩擦軽減のために良いんだと思ってたけど違うんですか?
やなさん
摩擦を軽減できる側面もあるけれど、それよりも「クレンジング力をあえて弱められる」ことのメリットのほうが大きい。泡立っている状態というのは、界面活性剤のパワーを既に使っているので、クレンジング力が弱くなるんです。1度クレンジングをしていて、油分だけ調整したい場合には、クレンジング力はそんなに高くする必要がない。だから泡立てていない状態だとクレンジング力が強すぎて、乾燥してしまう可能性もあるんだよね。
あづ
そうなんですね! 泡立てるのがいいのは、摩擦軽減できるからだと思い込んでました!
Meray Beauty Channel #19モコモコ泡は使わなくてもOK
あづ
洗顔料を使わない、クレンジング洗顔の場合はどうなんですか? そもそも泡立たないですけど、クレンジングをクルクルするのは摩擦にはならないんですか?
やなさん
肌に剤を馴染ませるようにくるくるするだけなので、摩擦はほとんど気にしなくていいと思います。摩擦が心配なのは、スクラブとかザラザラしているものが入ってる洗顔料の場合で、クレンジングやクリームタイプの洗顔料では、あまり心配すべきことではないかな。
あづ
なるほど。じゃあ、顔を洗うときはモコモコ泡立ってるほうがいいってことではないんですね。
やなさん
もちろん。洗顔料っていうのはそもそも油分の残り具合の調整役だから、クレンジング洗顔だけしている人は、そもそも洗顔料を使うことがないので、モコモコ泡を使うタイミング自体ないよね。
あづ
盲目的にモコモコ泡がいいことだと思ってましたが、そうでもないんですね〜。びっくり!
Meray Beauty Channel #19泡立てない洗顔は毛穴に効く?
あづ
冒頭で言っていた、モコモコ泡じゃない方がいい場合ってどういうときなんですか?
やなさん
毛穴を綺麗にしたいときだね。泡立てたモコモコの泡は毛穴の観点からすると効果が非常に弱いんだよね。
あづ
毛穴を綺麗にしたいときって以前ご紹介した週1回のスペシャル毛穴ケアをするときのことですか?
やなさん
そうそう! クレンジング力が一番発揮されるときって洗顔料が泡立っていない状態なんですよ。だからスペシャル毛穴ケアをするときは、泡立てない状態で毛穴に直接使ってあげるのがいいんだよね。
さっきもお伝えしたけど、泡が立ってるってことは、既に界面活性剤の力が使われてしまっているということなんだよね。泡が立ってないときは界面活性剤が「これから僕たち仕事しますよ」という状態で、泡がモコモコのときは「僕ら仕事終わりました」という状態。界面活性剤の力でクレンジング力が変わるから、界面活性剤のパワーを使っていない泡立つ前の方が、毛穴汚れを掻き出す力は強い。
あづ
これは毛穴のケアをしたいときに、毛穴が気になるところだけ泡立てずに使うっていうことですよね?
やなさん
そうですね。詳しい方法は以前お話してるので、そちらを参考にしてください。
あづ
まとめますと、
◯洗顔料を使わずにクレンジング洗顔をしているときは、モコモコ泡を使うシーンがそもそもないので、それでOKですと。
◯クレンジングを使った後に洗顔料を使って油分の調整をするときは、クレンジング力が弱いモコモコの泡がいい。
◯毛穴のスペシャルケアをしたいときは、あえてモコモコ泡をつくらず、洗顔料をそのまま使っていただく
ということになりますね。
やなさん
はい! そのようにお使いいただければと思います。
あづ
必ずしもモコモコがいいわけではないというのは衝撃でした! 皆さん、ケースバイケースで1番自分に適した洗顔方法で洗顔していただければと思います。
あづ
今回のテーマは「洗顔するときは肌に摩擦が起こらないように、できるだけモコモコの泡を使った方がいいんですか?」です! ずばり、どうなんでしょうか?