Meray Beauty Channel #32ロゴとシンボルマークに
込められた想い
March 02, 2022
2022年の春にローンチ予定のセレクタブルビューティーブランド、MERAY。4種類のクレンジングから、わたしにぴったりなものを選ぶことができる、「セレクタブルクレンジング」を販売予定です。
「MERAY Beauty Channnel」では、MERAY代表の柳本と、プランナーの山本が、MERAYの開発の裏側や、スキンケアのさまざまな疑問について対談でお届けします。
今回は、MERAYのデザイナー千星を迎え、MERAYのロゴとシンボルマークに込められた想いについてお届けします。
やなさん = MERAY代表、柳本剛
あづ = MERAYプランナー、山本あづさ
Meray Beauty Channel #32プレーンで力強いロゴ
千星
初めまして! こういった形で話す機会はあまり経験がないので、不安ですがよろしくお願いします(笑)
あづ
今回はMERAYのロゴとシンボルマークを、千星さんがどういう想いで作られたのか聞いていきたいと思います。先日やっと発表できましたが、本当にいろんなパターンを作っていただきましたよね。
千星
そうですね。こういったロゴやシンボルマークのデザインを提案する際、裏ではたくさん作っていても、提案するときは1つしか見せないということもあるんです。けれどMERAYの場合は「選べる」ことがブランドのポイントでもあるので、ロゴを作るときもたくさんのパターンを作って、チームのみんなでどれがいいかを「選べる」ようにしました。
あづ
そういうところも意識されてたんですね。本当にたくさんパターンがあったのですごくワクワクしました!
千星
最終的には1番プレーンなものになりました。デザイナーとしてはもう少し特徴的なデザインにしたいという気持ちもありました。ただスキンケアは、コスメと違って流行に左右されにくく、比較的長く使うものです。だから「普遍的で自分に合ったものを長く使い続けて欲しい」というメッセージを込めてクセのないサンセリフになりました。
あづ
そんな想いがあったんですね。
千星
一見するとただ既存のフォントを使って並べているだけのように見えるかもしれませんが、ちゃんと1つ1つ作っています。
あづ
え? 1つ1つ作るってどういうことですか?
千星
簡単に言うと一文字一文字手で描いたものをトレースするような感じです。同じサンセリフのMでもいろんな形があって、真ん中の先が尖っていたり、途中までのものだったり、足が開いているものがあったり、いろいろな形がある中から「これだ」っていう形をさぐりながら作っています。
千星
また単純な縦線横線であっても、太い線は同じ太さで書いても同じ太さに見えないんです。これは「錯視」といういわゆる目の錯覚です。だから「同じ太さに見える」ように細かく調整しながら作っています。
あづ
既存のフォントを打ち込んでいるのではなく、1から作っていたんですね。やなさんは、たくさんのパターンがあった中でなぜ今のデザインを選ばれたんですか?
やなさん
ブランドによってロゴマークって色々あるけど、その中で「シンプルだけど負けない力強さ」を感じられたからですね。
千星
その面では文字の太さもすごく意識しました。コンセプトとして「自分自身が人生を選んでいく」といった人間像があったので、強く、太いフォントが合うなと思っていました。ただ、通常のレタースペース(文字間)だと強すぎる印象になってしまうので、レタースペースをあけることで柔らかさやスキンケア感を表現しました。
あづ
確かに言われてみると少し文字の間隔が空いていますよね。だから力強さもありつつも、日常に寄り添ってくれるような柔らかさもあるんですね。
Meray Beauty Channel #32普遍的+今っぽい
あづ
続いてシンボルマークについてです。こちらはどういった想いで作られたんですか?
千星
シンボルマークもかなりたくさんご提案させていただきました。MERAYは「ME(私)」と「RAY(輝く)」という造語なので、わかりやすくMとRを組み合わせたシンボルマークにしました。ロゴマークがすべて大文字でカクカクした印象だったので、シンボルマークでは小文字で曲線的にすることで柔らかさを意識しました。
あづ
ロゴマークと比較すると丸みのある印象ですね。
千星
そうですね。クラシカルなシンボルマークも候補としてあったんですが、普遍的ではあるものの少し古すぎちゃう印象だったんですね。なので、普遍的でありながらも、D2Cブランドということで今っぽさも感じ取れるものを作りました。
あづ
「普遍性+今っぽさ」というキーワードは、先日国際化粧品展で聞いた講演でも出てきていました。ダイバーシティとインクルージョンが叫ばれる時代において、アパレルでは「いつでも誰でもどこでも」といった普遍性+いかに今っぽく見えるか、が大切になってきていると。
千星
そうなんですね。アパレルのお話をすると、ナショナルブランドでもロゴタイプをサンセリフ化する流れがあるんですよね。スマホなどの画面が小さいデバイスでも視認性が高いロゴタイプにするために、おそらくそうしているんだと思います。それが徐々に世の中の流れになってきている気はしますね。
あづ
なるほど。ブランドの想いに加えて、時代の流れというのもデザインには影響しているんですね。ロゴとシンボルマークをみられた皆さんは、どう感じられたでしょうか。
わたしはインスタのプロフィール画像にシンボルマークがはいったとき「やっとここまできた! 」とすごく感慨深い気持ちになりました。
千星
今まで仮で入れていたマークからちゃんとしたシンボルマークに変えるだけで、一気に雰囲気が変わりましたよね!
あづ
わたしたちもすごくテンションが上がった瞬間でした! みなさんにも実際に製品に組み込まれているロゴやシンボルマークを見ていただくのがとても楽しみです。
あづ
今回はなんとこの番組にゲストが来てくれました! MERAYのデザイナー千星さんです!