そうですね。

そもそも自分の肌質を知りたい理由って「肌質を知ることができれば、その対策がわかるから」だと思うのね。

ただ肌質の分類って現実的にほぼ無理なんですよ。分かりやすくするために体系化しているだけであって、実際には一人ひとり性格が違うように、肌質も違うんです。

だから「こういう肌質の人はこう」と言われても、自分に当てはまらないことが多い。対策も一人ひとり違うんだよね。

「乾燥肌の人はこういう対策」と言われて「それで乾燥肌が治った人がどれくらいいるの？」っていう話なんだよね。治った人もいるとは思いますが、治らなかった人もたくさんいるはずです。その人にあった商品、使い方というのは一人ひとり全然違うってことなんです。

体系化することは分かりやすくはあるんだけど、ビューティーの世界の真実を伝えたいと思っているMERAYとしては、あまりそういう表現はしたくないですね。

もちろん同じ人でも、季節、年齢、ホルモンバランスの影響などで肌の状態、対策は変わってきます。「これをしておけば大丈夫！」ということはなくて、都度対策や使うものを変えながら、あうあわないを見極めていく。それがスキンケアの奥深さでもあり、難しさでもあるんだよね。

そうだね。「◯◯さんがこうしてたからやってみる」「乾燥肌はこういうケアが大事と書かれていたからやってみる」ではなく、自分がどう感じるか、結果どういう肌になったのかが大切。それを知るためには「実際に自分の肌で試してみる必要がある」というのがスキンケアの結論だと思っています。

本来肌質を測定するには研究室レベルの設備環境での検査が必要で、それがない状態では試行回数が大切なんです。MERAYのセレクタブルクレンジングは「いろいろなタイプをじっくり試してはじめて、わたしにあうタイプがわかる」というスキンケアの発想でつくられています。

セレクタブルクレンジングをやっていると「乾燥肌だから超高保湿のバターがあうと思ってました。でも程よく保湿してくれて使いやすいのはオイルでした。ミルクでもわたしには、ちょうどいいしっとり感とさっぱり感でした」みたいなことよくあるよね。逆に「さっぱりが好きだからジェルがいいと思っていたけど、バターのもちもち感が好きだった。肌の調子がよくなった」という人もいるよね。

だから「結果どうなったか、自分がどう感じたか」が大切なんだよ。体系化よりも体験してもらうことに重きをおいてます。

MERAYはビューティーのリテラシーの高いユーザーさんが集まっていて、使ってみてこれがいいと選択できる方が多いなという印象です。

でももちろん使ってみてどれが自分にあうかわからないという方もいらっしゃると思います。そういう場合はスキンケアについて何でも相談できるビューティーパートナーにLINEで相談してもらったり、オンラインカウンセリングを受けてもらったりすることで、自分にあったものを見つけていただく、ということもできます。

今後新しく出すアイテムに関しても、乾燥肌用、脂性肌用とは言わないと思います。自分の感じ方、肌がどうなったかがすべてだという観点でものづくりをしてますので、ご理解いただければと思います。